京都府京都市・法金剛院 「定朝様の流れをくむ阿弥陀如さまと、珍しいお姿の十一面観音さま」

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10月2日・3日の2日間、京都で仏像好きが集まるオフ会に参加しました!

 

広隆寺に集合する時間まで時間があったので、近くの法金剛院へ寄ることにしました。花園駅から大通りを渡ってすぐの所にあります。

 

法金剛院は「蓮の寺」と呼ばれているだけあって、境内は蓮の葉っぱで埋め尽くされていました。

 

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蓮の見頃は夏。訪れたのはもう10月だったので花の姿を見る事はできませんが、これだけの蓮のが花開いたらさぞ美しいことでしょうね!おそらくわたしが想像している以上の美しさに違いありません。

 

法金剛院は、蓮だけでなく、紫陽花や桜なども有名らしいのです。と言う事は・・・ちょうど10月はオフシーズンだったのですね(笑)

 

本堂の中には珍しい仏さまのお姿が!

さて、さっそく本堂へ向かいます。お堂は閉まっており自分で扉を開けると、大きな阿弥陀如来さまのお姿がどーん!と目に飛び込んで来ました。

 

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全体的に丸みを帯びたお姿の阿弥陀如来さまは、平安後期の定朝様のながれをくむ院覚の作と伝えられています。

 

定朝様の阿弥陀如来さまは院覚の作

像高227cmのとても大きなお姿は、その場にずっしりと構え、静かに佇んでおられました。

 

(法金剛院ホームページより)

阿弥陀如来坐像 国指定重要文化財 / 像高227cm / 平安時代後期 / 院覚の作

 

法金剛院にはその他にも様々な仏像が祀られています。特に珍しいのは四臂の十一面観音さまと、お坊さんのお姿をした僧形文殊菩薩さまです。

 

妖艶な四臂の十一面観音さま

十一面観音さまは煌びやかな厨子の中に収められていました。煌びやかなのは厨子だけでなく、台座から光背までもが華やかで、観音さま自体も妖艶な雰囲気を放っておられました。

 

(法金剛院ホームページより)

■木造厨子入十一面観音坐像 国指指定重要文化財 / 像高69.2㎝ / 鎌倉時代

 

そして僧形文殊菩薩さま。文殊菩薩さまと言えば、獅子に乗り剣と巻物を持った菩薩像が多いのですが、こちらの文殊菩薩さまは尊者のようなお姿をしています。しかもお爺ちゃんです。僧形文殊菩薩さまは、修行僧の模範として食堂などにお祀りされているお寺もあるそうです。

 

このような珍しい二体の仏さまにお会いしたは今回が初めてでした。

その他にも、立像の阿弥陀如来さまや大きな地蔵菩薩さまと六地蔵などもいらっしゃいました。

次回は蓮の花が咲き乱れる頃に訪れたいものです。美しい浄土式庭園と阿弥陀如来さま。そして十一面観音さまと、僧形文殊菩薩さま。そんな贅沢な空間を味わいたいです。

 

《法金剛院アクセス》

住所:京都府京都市右京区花園扇野町49
TEL:075-461-9428
拝観料:400円
アクセス:R嵯峨野線「花園」駅徒歩約3分
公式サイト:http://houkongouin.com/

stoic-butsuzo

1件のコメント

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    momococksさま

    はじめまして、坂井編集企画事務所の諸岡と申します
    私は日本美術史にかんする書籍の編集をしている者です

    現在編集をしている書籍に法金剛院の阿弥陀像のお写真の掲載を検討しておりまして
    インターネットでお写真を探している中、momococksさまのお写真を拝見し
    ぜひ、お写真のお貸し出しをいただけないかとご連絡させていただきました

    法金剛院からはすでに書籍掲載のご許可をいただいていますが
    お写真自体がなく、とても困っている状況で、
    突然のメッセージで大申し訳ございませんが
    少しでもご検討いただけそうでしたらメールいただけませんでしょうか

    よろしくお願いいたします

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