教恩寺・神奈川県鎌倉市「平重衡ゆかりのキュートな阿弥陀如来及び両脇侍像」
2011年1月
宝戒寺を拝観した後、「鎌倉キネマ堂」というカフェでしらす丼を食べました!店内は、懐かしい日本映画のポスターや古本がぎっしり…昭和のレトロ感漂うカフェでした。
当初の予定ではここで大船方面のお寺へ行く予定でしたが、少し時間があったので大町にある教恩寺へ行く事にしました。
教恩寺には来迎の阿弥陀三尊像が祀られています。
去年の夏に拝観した時に、脇侍の観音菩薩さまと勢至菩薩さまの可愛らしいお姿を見てほっこり…今回もまたお会いしたくなってしまったのです。
教恩寺は昔、材木座にある光明寺境内にあったそうですが、今では路地を入った住宅街の中にひっそりと佇んでいます。
到着して、まず目に付くのは山門の彫刻です。
何だかとっても賑やかそうなこの彫刻は、十六羅漢さんが刻まれているのですね。
お堂の脇にある朱印所のインターホンを押します。
以前「学生さんですか?」と、嬉しい間違いをして下さった奥さまに今回も案内して頂きました(笑)
鎌倉初期に造られたと伝わる阿弥陀三尊像。
鎌倉を紹介するHPなどには、運慶作と伝わる像…と書いてありますが、お寺の方は快慶作かも知れないとおっしゃっていました(?)阿弥陀如来さまの像高は1m弱位でしょうか、蓮台の上にスラっと立ち、キリッとした眼差しから小ぶりながらも堂々とした印象を受けます。脇侍の両菩薩さまはとにかくスマート!膝をちょこんと曲げて阿弥陀さまに寄り添うお姿がとってもキュートです。
平重衡ゆかりの阿弥陀如来及び両脇侍像
(鎌倉仏像めぐりより)
■木造阿弥陀如来及び両脇侍像神奈川県指定文化財 / 像高 阿弥陀如来:約1m / 鎌倉時代前期の作
この阿弥陀如来さまは、あの源頼朝が平重衡にプレゼントしたお像だそうですよ。重衡が往生できるように祈願したところ、阿弥陀如来さまがうなづいたと言う伝説も残っているようです。
平重衡は非常にイケメンだったと伝わる武将で、重衡ファンの歴女さんが教恩寺に度々やってくるそうです。
先日、書店で“仏像探訪 戦国武将が愛した伝説の仏像たち”と言う本を見かけましたが、そんな風に歴史と絡めた仏像巡りもしてみたいなぁ…と思いました。
さて、次は大船方面へ向かいます。
※こちらは、2011年2月に更新された記事です(^人^)
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《教恩寺アクセス》
住所:神奈川県鎌倉市大町1-4-29
TEL:0467-22-4457
拝観料:200円
アクセス:鎌倉駅東口より徒歩7分
※拝観時間 10:00-15:00(留守の場合があるので事前連絡・雨天拝観不可)