教恩寺・神奈川県鎌倉市「源頼朝が平重衡に贈ったと伝わる阿弥陀如来及び両脇侍像」
2020年の1月の仏像ブラ参り
1月13日にご開帳される成就院虚空蔵堂と近くの成就院を参拝した後、 辻の薬師堂と上行寺を参拝しました。
この日、5ヶ寺目に参拝したのは大町にある教恩寺です。
前回の記事はこちら(2011年)
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教恩寺・神奈川県鎌倉市「平重衡ゆかりのキュートな阿弥陀如来及び両脇侍像」
教恩寺には、平清盛の五男“平重衡”ゆかりの阿弥陀如来さまがいらっしゃいます。
平重衡といえば、仏像ファンにとっては東大寺や興福寺などの南都焼き討ちをした人物として有名です。
一ノ谷の戦いで捕虜になり鎌倉へ連れて来られた時に、源頼朝が平家一族の供養のために阿弥陀如来さまを重衡に贈ったといわれています。
(Wikipediaより)
また、平重衡はとてもイケメンだった(?)ようで、重衡ファンの歴女が度々訪れるそうです。
鎌倉三十三観音霊場第十二番札所にもなっているので、参拝者が多く訪れるお寺ですが、普段は本堂の扉が閉ざされており中へ入ることはできません。
今回は特別に内陣まで上げていただき、目の前で拝観させていただきました。
煌びやかな天蓋に包まれたとても美しい阿弥陀三尊さまでした。
(鎌倉仏像めぐりより)
■木造阿弥陀如来及び両脇侍像
神奈川県指定文化財 / 像高 阿弥陀如来:約1m / 鎌倉時代前期の作
教恩寺の創建は戦国時代で、もともとこの地には光明寺の末寺(善昌寺)があったそうです。1678年に光明寺境内にあった教恩寺が移築されました。
阿弥陀如来さまは約1mほどのお像ですが、凛とした顔つきで堂々とした印象を受けます。写真ではあまりわかりませんが、近くで見てみると…顔の凹凸やバランスが整っていて、鎌倉時代の写実性のあらわれた美しい阿弥陀如来さまだという事がわかります。
観音菩薩さまは蓮台を捧げ、勢至菩薩さまは静かに合掌をされています。膝を少し曲げて中央に寄り添うような立ち姿が可愛らしい菩薩さまです。
今日は久しぶりの参拝でしたが、今回もお寺の方がとても親切にご対応してくださり気持ちの良い参拝ができました。
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《教恩寺アクセス》
住所:神奈川県鎌倉市大町1-4-29
TEL:0467-22-4457
鎌倉駅東口より徒歩7分
拝観料:200円
拝観時間10:00-15:00(留守の場合があるので事前連絡・雨天拝観不可)