茨城県「大変めずらしい スタンディング如意輪観音!」
2019年11月 仏像部 茨城遠征の続きです。
桜川市の妙法寺→小山寺(富谷観音)→東茨城郡城里町の 小松寺を参拝しました。
次はとある資料館にいらっしゃる大変めずらしい仏さまに会いに行きます…!
資料館に到着すると、受付の方が奥の方へ案内してくださいました。
扉を開けるとそこはスタッフオンリーなスペース。
倉庫から出されたガラスケースの中に、一風変わったお姿の仏さまがいらっしゃいました!
大変めずらしい立像の如意輪観音像
■如意輪観音立像
茨城県指定文化財 / 像高107.5cm / 平安時代
えー!びっくり!
如意輪観音さまといえば、右足を立膝して、左足の裏に右足をのせた“輪王座”のお姿が多いかと思いますが、立っていらっしゃる如意輪観音さまにお会いしたのははじめてです!
そして、如意輪観音さまの多くは二臂または六臂が多いようで、四臂のお姿もめずらしいのだとか。
頬に添えた右手がなんとも面白い!
如意輪観音さまの一つの特徴として、どうやって衆生を救おうかと、頬に手を当てて考えているアンニュイなお姿が美しいのですが、どうしても“みうらじゅん”さんのあの如来さんが思い浮かんでしまいます…
実際に見てみると手の向きがぜんぜん違うんですけどね(笑)
如意輪観音さまが立っていても座っていても、どちらでも衆生を救ってくださるには変わりないのですが、座っていらっしゃるお姿に見慣れているので、このお姿は不思議な感覚です。
なぜ立像の如意輪観音さまが誕生したのか?
そのルーツを探ってみたくなりました!