清雲寺・神奈川県横須賀市「滝を見てくつろぐ姿の観音菩薩坐像、その名も “滝見観音“」
2010年7月
三浦半島の仏さまにお会いして来ました!
清雲寺(滝見観音)
清雲寺は、京急北久里浜から車で5分、高台にある三浦氏ゆかりのお寺です。本堂に“滝見観音“と呼ばれている聖観音さまと毘沙門天さまがいらっしゃいます。
元々は毘沙門天さまがご本尊だったそうですが、現在は“滝見観音“さまがご本尊となっています。
滝を見てくつろぐ姿の観音菩薩坐像 “滝見観音“
(お寺で見せていただいたお写真 / 横須賀市ホームページより)
■観音菩薩坐像(滝見観音像)
国指定重要文化財 / 13世紀の作 / 像高約60cm / 南宋で造られた仏像と考えられている
和田義盛のために矢を受け止めたと伝わる毘沙門天立像
■毘沙門天立像 神奈川県指定重要文化財 / 鎌倉時代の作 / 高約70cm
滝見観音さまは中国からの渡来仏で13世紀頃の作と言われています。鎌倉地方特有の“遊戯坐”で、光背に滝が流れているのが特徴です。
岩場に足を投げ出すリラックッスしたお姿は、鎌倉・東慶寺の水月観音さまのお手本になったそうです。
鎌倉・東慶寺 水月観音像
(ポストカードより東慶寺公式サイト)
冠と光背は後に日本で作られたため、重要文化財として展示される時は宝冠と光背が取り外されてしまうそうなのですがそのお姿が……衝撃的!!
(お寺でいただいた資料)
あああ…一刻も早く宝冠をつけていただきたい!!
お寺の方のお話によると、本堂が西向きに建てられているため、西日の時刻に拝観するのがお勧めだそうです。確かに昼間は暗く、近づかないと良く見えませんでした。
この日、ご住職は鎌倉の建長寺で修行僧の指導を行っており、代わりに奥様にご案内して頂きました。
とても優しい笑顔の方で、「わざわざ来てくれてありがとう」と、観音さまのお写真のコピーをくださいました。玄関先で30分くらい観音さまのお話や三浦半島のお話、お寺を継ぐ息子さんのお話などを聞いて、とても温かい気持ちになりました。
美しい仏との出会いだけでなく、このような温かい人との出会いも大切にしたいものです。
《清雲寺アクセス》
住所:〒238-0024 神奈川横須賀市大矢部5-9-20
TEL:046-836-0216
拝観料:志納
アクセス:北久里浜からバス「大矢部三丁目」徒歩7分
※拝観には問い合わせが必要です。
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
仏ボリュームw
ありますな、そういうお寺。
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
>みっきぃさん
いつもコメントありがとうございます!
お寺の規模からするとけっこうな仏ボリュームでしたww