北條寺・静岡県伊豆の国市「北条義時創建のお寺!凛々しい阿弥陀如来さまと遊戯坐の観音さま」く

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今回の旅は“仏と滝”と言うコンセプトがあり、「金龍院と旭滝」「願成就院と不動の滝」…と、仏像と滝を絡めたコースを考えていたのです。

 

しかし、願成就院まで来たのだからすぐ近くの北條寺にも行きたい!!と言う仏欲が勝ってしまい、不動の滝をやめて急遽、北條寺を参拝する事にしました。

 

あのご住職はお元気だろうか・・・!?

前回、北條寺をお参りした時に丁寧に説明して下さったご住職がとても印象に残っていたのです。

 

北條寺は、鎌倉幕府二代執権、北条義時が創建したと伝わるお寺です。

 

寺伝によると、義時の嫡子・安千代丸が大蛇に襲われ命を失い、北條寺を墓所として建立したそうです。そして、ご本尊を慶派の仏師に造らせました。敷地内の「小四郎山」を登った先に、北条義時夫婦の墓所があります。

 

お約束の時間より少し早く到着してしまいましたが、ご住職はすでに本堂の前で待っていてくださいました。

 

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「君は仏像に詳しいのか?どのレベルで説明すればいいかね!?」

元教師をされていたというご住職の講義は今日も絶好調です!

 

北條寺には鎌倉後期の阿弥陀如来さまと、南北朝時代の聖観音さまがいらっしゃいます。

慶派仏師の作風を思わせる阿弥陀如来さまは、キリッと引き締まった凛々しいお姿をしています。

北条義時が慶派仏師に造らせたと伝わる阿弥陀如来坐像

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■阿弥陀如来坐像
静岡県指定文化財 / 像高66、7cm / 鎌倉時代

 

そして、中央にいらっしゃる聖観音さまは足を崩してリラックスしたお姿(遊戯坐)でゆったりと腰を下ろしています。私ははじめてこの聖観音さまにお会いした時に、鎌倉東慶寺の水月観音さまを思い浮かべました。

宋から伝わった遊戯坐スタイル

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■木造観世音菩薩坐像
静岡県指定文化財 / 像高44、7cm / 鎌倉時代末期〜南北朝時代

 

なんでしょう?遊戯坐スタイルという共通点の他にも似ている雰囲気があるような気がするのです。イケメンだから??

 

きっと、この聖観音さまは水月観音さまのお兄さんなんだ!2人は兄妹だ!と、勝手に思い込んでいます(笑)

 

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椅子に坐り足を組まず片足を投げ出し、リラックスした様なお姿の「遊戯坐像」は、中国の宋時代〜元時代の影響を受けたと言われており、禅宗文化の栄えた鎌倉地方に多く造られたそうです。

 

私も水月観音さまをはじめ、鎌倉地方にいらっしゃる遊戯坐の観音さまには何度かお会いした事がありますが、ご住職のお話によると関東近郊に(文化財クラスの像が)5体しか現存していないとの事でした、

 

北條寺(静岡)

東慶寺(神奈川県鎌倉市)

清雲寺(神奈川県横須賀市)

慶珊寺(神奈川県横浜市)

禅居院(神奈川県鎌倉市)

 

おぉ…禅居院のお方にまだお会いした事がありません。

いつかお会いして特徴など比べてみたいものです。

 

※こちらは、2011年6月に更新された記事
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《北條寺アクセス》

住所:〒410-2221静岡県伊豆の国市南江間862-1
TEL055-948-1399
拝観料:志納
公式サイト:https://houjouji.com

stoic-butsuzo

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