成就院虚空蔵堂・神奈川県鎌倉市「1月13日 虚空蔵菩薩さまご開帳」
極楽寺切通しの坂ノ下側にある成就院虚空蔵堂を参拝しました。
現在は成就院が管理している虚空蔵堂ですが、昔は独立した寺院だったそうです。
成就院虚空蔵堂の正式名称は明鏡山星井寺(みょうきょうざんせんせいじ)と言い、奈良時代に行基が星の井(鎌倉十井の一つ)から出て来た光る石を見てそれを虚空蔵菩薩の化身と思い、虚空蔵菩薩を自刻し、星井寺を創建したと伝えられています。
1月13日
この日は虚空蔵菩薩さまのご開帳日。
11時と14時に護摩焚き供養があり、14時から見学させて頂きました。
鎌倉時代には源頼朝からの深い信仰を受け、35年に1度だけご開帳される秘仏でしたが、現在は年に3回ご開帳されています。
「南無虚空蔵菩薩」と書かれた白旗が立ち並ぶ階段を登ると小さなお堂があり、すでにお堂の中だけでなく外までも多くの人で溢れかえっていました!
その参拝者のほとんどが檀家の方や地元の人と言った雰囲気。
虚空蔵菩薩さまは無限の知恵と慈悲を持つ菩薩さま。わたしたちに知恵と知識、記憶力の向上をもたらしてくれます。近頃の悩みがちょうど記憶力の低下(笑)だったので、お堂の中でメラメラと燃える炎と立ち込める煙を感じながらここぞとばかりに手を合わせてしまいました。
40分くらいで護摩供養が終わり本堂の中へ。
護摩壇を囲む様にしてできた列はご本尊の目の前まで繋がっています…!
本堂に入ってすぐ目に付いたのはご本尊の左前にいらっしゃるお前立像。
これは源頼朝が奉納したもので伝運慶作と言われている虚空蔵菩薩さまです。
そしてご本尊は…
お前立像に比べると作年代の影響か衣文の彫りが浅く、お顔の表情がとても穏やか。装飾はシンプルですが、金箔がとても綺麗で、その美しいお姿にうっとり。
虚空蔵菩薩さまのあの穏やかなお顔は、今も昔も鎌倉の人々に大切に崇められているからなのか…
穏やかな仏さまにお会いすると、わたしの心も穏やかになります。
さて、わたしの記憶力はアップできたでしょうか…?
※こちらは、2011年1月にご開帳された記事です(^人^)
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《成就院虚空蔵堂アクセス》
住所:〒248-0021 神奈川県鎌倉市坂ノ下18−28
TEL:0467(22)3401
アクセス:江ノ電 極楽寺駅徒歩3分
拝観料:志納
1月13日にご開帳 (護摩焚き供養:11時~、14時~)