栗東歴史民俗博物館で開催された「栗田郡の神・仏 祈りのかがやき」展で素敵な神仏に出会う
2020年11月3日
日帰りで滋賀に行って来ました~!
大津市歴史博物館で開催された「聖衆来迎寺と盛安寺」展と、栗東歴史民俗博物館で開催された「栗田郡の神仏 祈りのかがやき」展で仏像チャージ!
草津市の川原観音堂(かわらかんのんどう)の十一面観音さまと大津市の北保町自治会館(弥勒堂)にいらっしゃる弥勒如来と合わせて行ってきました!
JR草津駅からJR手原駅まで移動し、「栗田郡の神仏 祈りのかがやき」展が開催されている栗東歴史民俗博物館を目指します。
駅から1.9km歩きました!Googleマップを頼りに早歩き!なかなか遠い道のりでしたが、仏像が待っていると思うと足取りが軽い〜!
目的地に到着したものの閑散とした雰囲気。あれ?特別展やってるよね??と、一瞬不安になりましたが看板を発見。
中に入ると正面に高さ6、3m・幅4、5mの狛坂磨崖仏のレプリカが窓越しに見えます。レプリカとはいえかなりの迫力です。私は実物を見たことがありませんが、金勝山一帯に点在する石仏の中でもっともメジャーなのがこの狛坂磨崖仏なのだそう。
この展覧会は“栗太郡の神・仏”にフォーカスした展覧ですが、2019年には大津市歴史博物館で、「大津南部の仏像 -旧栗太郡の神仏-」が開催されました。
以前からずっと思ってことがあるのですが、「栗太郡」って、一見「栗太郎」に見間違えませんか?
「栗太郎の神・仏」(笑)
栗太郎だとなんだか一気にゆるーくなって、「栗太郎と愉快な神・仏たち」なんてタイトルが浮かんで来てしまいます。
同じように見間違えるフォロワーさんがいたようで、全く同じことをTwitterで呟いているのを見かけました。私だけじゃなかった(笑)
さて、栗太郎…じゃなくて栗太郡は、かつて近江国にあった郡で、現在の大津市瀬田川以東、栗東市と草津市全域、守山市の一部からなります。
金勝寺のある金勝山周辺には寺院群が形成され、円珍ゆかりの不動寺が所在する田上山周辺や中世後期に絶大な権力を誇った芦浦観音寺を中心として、古代から信仰文化が栄えたそうです。
展示室は2つに分かれています。
私は奥の第2展示室に吸い寄せられるように中へ入って行きました。
わぁー!!
足を踏み入れた瞬間、視覚の情報量が多過ぎて脳みそがパニック状態に(笑)
奥に佇む半丈六の薬師如来さまの抜群の存在感。一目散に一番奥まで進みます。
薬師三尊像(善勝寺)11世紀
(パンフレットより)
脇侍に等身大の日光菩薩菩薩さまと月光菩薩さまが置かれ、両菩薩さまのキュッと引き締まった質感に惚れ惚れ。向かって右側の日光菩薩さまは元は十一面観音さまだったそうです。
熊野本地仏像 12世紀後半
十一面観音、地蔵菩薩、阿弥陀如来と3体並んだ本地仏トリオ。定朝様の穏やかさが残る鎌倉時代初期の作。
(パンフレットより)
草津市平井町の熊野神社の本地堂には9体のお像がお祀りされているそうてす。
金勝寺の神仏集合!
なんということでしょう!女神像だと露出の少ないお像が多いかと思いますが、こちらの女神像は胸元がはだけています。きゃー!
女神坐像(金勝寺)11世紀
(パンフレットより)
最後にグラマーな女神坐像を見て、誰もいない展示室でボリューム大きめな独り言を言ってしまいました。
「胸の谷間が!!」(笑)
グラマーな胸元に釘付けになりました(笑)
このお像は11世紀に造られたとされ、ヘアスタイルや着衣の形式、持ち物など、実際の女性のスタイルをある程度反映していると考えられているそうです。当時のトレンドのアイコンとなったであろう貴族女子を想像します。。。
そして、常設展示(通史展示)で出会ってしまった素敵な神像
僧形神坐像(金勝寺)11世紀
(MIHO MUSEUMホームページより)
私はこの素敵なお方にMIHO MUSEUMでお会いしたのかしら?あの頃はまだ神像の良さに気づいていなかったよ!!
小さいお像ですが、お顔のパーツが中央に寄った厳しめの表情に神像の威厳を感じます。
素敵だぁーと見つめていたら「1000年前の平安時代のイケメン」と、説明が書いてありました(笑)
栗東歴史民俗博物館、今回はじめて行きました。
素敵な仏像や神像に囲まれてゾクゾクドキドキが止まらない空間でした。しかも入館料無料という有り難さ!滋賀の仏像の奥深さをまた知ることができました。
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栗東歴史民俗博物館アクセス
休館:月 (祝日を除く)祝日の翌日(土・日・祝日に重なる日を除く)、年末年始(12/28~1/4)、その他臨時休館については博物館にお問い合わせください。