弥勒堂(北保自治会館)・滋賀県大津市「西日本ではめずらしい鉄造弥勒如来坐像(12世紀)を参拝!」
2020年11月3日
日帰りで滋賀に行って来ました~!
草津市の川原観音堂で個性的な十一面観音さまを参拝し、栗東歴史民俗博物館で開催された「栗田郡の神仏 祈りのかがやき」展を見学しました!
午後は大津まで移動し、北保町自治会館(弥勒堂)にいらっしゃる弥勒如来さまを参拝しました。
弥勒如来さまは地域でお守りしている仏さまです。世話方さんにはお電話でお話した時からとても親切にご対応していただきました。
駅からほんの2.3分のアクセスですが、もし迷ったら迎えに行きますねと(涙)
到着すると、世話方さんご夫婦とその息子さんまでいらっしゃって、3人で待っていてくださいました。
西日本ではめずらしい鉄の仏さま
◾️鉄造弥勒如来坐像
大津市指定文化財 / 像高52、2cm / 平安時代末期(12世紀後半)
中央にいらっしゃるのが鉄造の弥勒如来さまです。弥勒菩薩が56億7000万年後にパワーアップして現れた弥勒如来さま。興福寺北円堂にいらっしゃる鎌倉時代のお像が有名でしょうか?
なかなかお寺でお会いする機会が少ない上に、西日本ではめずらしい鉄仏です!
硬い鉄の材質は東国の武士好みであったと言われています。鉄仏のほとんどが東日本に集中しており、その多くが鎌倉時代以降に造られました。そんな中、この弥勒如来さまは12世紀の作といわれており、全国的に見ても最古級の鉄仏にあたります。
鉄の重量感を感じさせない穏やかな表情
丸く穏やかな面相や彫の浅い衣文など、平安時代後期から仏像の規範となっていた定朝様を示す特徴持っておられます。
世話方さん作成の資料(冊子)をいただいて、いろいろなお話をうかがいました。
弥勒如来さまが北保町にお祀りされたのは江戸時代からです。弥勒堂は三井寺の門前にあたる地域であり、かつては三井寺にいらっしゃった可能性が高いといわれいます。明治の神仏分離の際に三井寺から出され、弥勒堂お祀りされるようになったのではないかと!
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最後に・・・せっかく大津に来たんだから三井寺の力餅を食べないと!と、お土産までいただいてしまいました。身元もわからないただの参拝者なのに、田舎のおじいちゃんちに遊びに来たような温かさに感激してしまいました!
またお参りします・・・!