龍見寺・東京都八王子市「気品に満ちたお姿!素敵な大日如来さまに出会いました★」 

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2019年12月22日
仏像リンク主催・仏像ブラ参りで、八王子の仏像に会いに行きました。

午前中に訪問した長楽寺の記事はこちらです★

午後に訪問したのは、舘町にある龍見寺。
龍見寺には、東京都の文化財に指定されている大日如来さまがいらっしゃいます。

本来なら東京都文化財ウィーク期間中に1日だけ一般公開される秘仏なのですが、今回はこのオフ会のために特別にご開帳してくださったのです。

扉が開かれた瞬間、大日如来さまの美しさに息を飲みました・・・

「おぉ・・・!」と思わず声を漏らす人がいたほどです!

八王子でこんなに素敵な大日如来さまに出会えるとはまったく思っていませんでした。まさに宇宙の中心!と言わんばかりの堂々たる風格を持ち、気品に満ちたお姿です!素晴らしい~!

優美な大日如来像の登場・・!

龍見寺(東京)大日如来①

■大日如来坐像
東京都指定文化財 / 像高88、5cm / 平安時代後期 / 玉眼(当初は彫眼)

龍見寺は豊臣秀吉が死去した1598年に創建された曹洞宗のお寺です。

曹洞宗では、釈迦如来さまの脇侍として右に普賢菩薩さまと左に文殊菩薩さまがいらっしゃる釈迦三尊像を多く見かけますが、龍見寺のように中央に大日如来さまがいらっしゃるのは大変めずらしいことです。

龍見寺(東京)大日如来④

これは、釈迦三尊ならぬ大日三尊像!?

本来ならトリオを結成しないお三方ですが、調和のとれた大変美しい三尊像でした。

10世紀の初めの頃、この地域の豪族である横山党が、源頼朝に従って奥州合戦に出かけました。そのとき、湯殿山の本地仏である大日如来を迎えてこの地にお祀りしたと言われています。

龍見寺(東京)大日如来②

横山党は新しいもの好きだったので、大日如来さまのお顔を当時の最先端の技術であった“玉眼”に造り変えたという言い伝えがあるそうです。

そう言われてみると…

お身体に比べて、お顔の金箔が綺麗に残っていますよね?これは何か関係があるのでしょうか?

龍見寺(東京)大日如来③

ご住職のお話によると、座禅会や写経会に参加すれば、もれなく特典として大日さんに会えるのだそうです♪ご住職のお話を聴いて、この素晴らしい大日如来さまを多くの人に知ってもらい、手を合わせてもらいたいというご住職の愛を感じました。

大日如来さまにまた会いに行きたいです!

《龍見寺アクセス》

住所:東京都八王子市館町1630
TEL::042-664-1630
京王線「めじろ台」駅から京王バス(八王子・ゆりのき台行)「和田」下車徒歩5分
※東京都文化財ウィーク期間中に1日だけ公開されます。毎年日程が異なるので、東京都のホームページか龍見寺のホームページをご確認ください。

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