竹成大日堂・三重郡菰野町「まるで双子のような金剛界と胎蔵界の美しい大日如来坐像」
2019年11月
仏像リンクの地方仏を巡るオフ会に久しぶりに参加しました~!
MieMuこと三重県総合博物館で「三重の仏像」というタイトルだけでも惹かれてしまう熱い展覧会を見学しました。しかも貸し切りで学芸員さんに解説までしていただけるというスペシャルなオフ会でした!
普賢寺の普賢菩薩さまの横顔にシビれます
展覧会に行く前に、三重県内の仏像を巡ってしまうのが仏像リンクさん!
こんなスケジュールで巡りました★
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竹成大日堂 → 名物のあなご天丼たべる → 悟真寺 → 中野公民館(聖観音立像)→ 三重県総合博物館「三重の仏像」
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近鉄四日市駅からバスで30~40分、最初に参拝したのは三重郡菰野町の竹成大日堂です!
竹成大日堂には、まるで双子のような美しい大日如来さまがいらっしゃると聞いていたので、とても楽しみにしていました。
到着して、最初に目に飛び込んで来たのはたくさんの石像…!
こんもりとした小高い丘に469体神像や仏像、羅漢像などが並んでいます。
羅漢像の他に、天部らしき像や地蔵菩薩、弘法大師像や釈迦如来像、観音像など様々な石像がありました。
神さまと仏さまが混在しているのは全国的にもめずらしいそうです。
竹成大日堂は、正式には大日堂䛿平山松樹院というお寺で、天保13年(1842年)に建立されました。その後、明治9年(1876年)の伊勢暴動により大日堂が火災に遭い焼失し、その後は廃仏毀釈で荒廃してしまいました。
現在のお堂は、平成11年に建てられた新しいものになっています。
まるで双子のような美しい大日如来像
■金剛界大日如来坐像 (向かって左)
県指定有形文化財 / 像高109cm / 室町時代後期
■胎蔵界大日如来坐像(向かって右)
県指定有形文化財 / 像高像高109cm / 室町時代後期
きゃーー!!
イケメン!!!
蓮が描かれた須弥壇に並ぶ2体の大日如来さま。
若々しくてお顔の整った双子の王子様が座っているようでした!
胎内に「本願上人聖阿弥陀仏」と墨書があり、文明11年(1479年)の室町時代後期の作ということがわかっています。この墨書きは昭和28年(1953年)に奈良仏師太田古朴(おおたこぼく)に修復を依頼したときに発見されたそうです。
伊勢暴動の火災や廃仏希釈のピンチを幾度となく乗り越えてきた2体の大日如来さま。
今でもこんなにお美しいお姿を拝めるのは、ずっと信仰し守り続けてきた地域の方々や修復に携わった人のおかげですよね。
宝冠を付けず装飾を省いたシンプルなお姿
元々は漆箔が施されていたそうですが、今は剥がれ落ちて素地が出ているようです。なんだかこの素地の質感がまた美しい!
真っ青な光背と大日如来さまのシンプルなお姿のコントラストがとても素敵でした!
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《竹成大日堂アクセス》
住所:三重県三重郡菰野町竹成2070
アクセス:近鉄「四日市駅」から福王山行きバス35分竹成下車すぐ、近鉄「菰野駅」から北へ約6km タクシーで15分
拝観料:志納
問い合わせ:059-396-0837(観光協会)
※仏像拝観は日曜日のみ