金剛定寺・滋賀県蒲生郡「音楽家のご住職と金剛定寺の仏さま♪」
2012年1月 金剛定寺を参拝し日の続きです。
前回の記事はこちら★
ずっと想いを寄せていた金剛定寺の聖観音さまは、思っていた通りの素敵なお方でした。
もちろん!素敵な仏さまは聖観音さまだけではありませーん!
お隣には不動明王さま、矜羯羅童子さま、制多迦童子さまの不動三尊がいらっしゃいました。
平安期の優しいお不動さまに会うたび、心がホッと安らぎます。
二童子像の躍動感!
■不動明王立像とニ童子像
国指定重要文化財 / 像高 不動明王立像:169、4cm 矜羯羅童子:93、9cm 制多迦童子:99、1cm / 平安時代中期~後期
そして、御本尊さまの裏側には役行者さまや大日如来さま。
そして、桜田門外の変の時に修復した記録が残る阿弥陀如来さまがいらっしゃいます。その修復の際に、仏具屋さんが阿弥陀さまを一生懸命磨いたそうで、何百年経つ今でもお肌はスベスベの状態を保っておられました(笑)
お堂の端には元三大師さまがいらっしゃいました。私は、元三大師さまの像をこんなに間近で拝観するのは初めてでした!眉頭にぴょーんと伸びた触覚のような毛が生えているのが印象的でした。
「元三大師さまはピタゴラス!」
「比叡山で修業していた頃は、毎日毎日元三大師さまと一緒にいたんですよ」と、まるで実在する元三大師さまにお会いしたことがあるかのようにお話してくださいました。
ご住職さまは、音楽家とご住職という二足の草鞋を履いて活動をしているそうです。
お坊さんになる前は、音大の教授をされていたそうです。後に仏教音楽を極めようと思い、比叡山の門を叩いたんだとか…修業時代の苦労話や金剛定寺に入った時のエピソードなど、色々なお話をしてくださいました。
中でもビックリしたのは、ご住職が作曲した曲がヨハネ・パウロ二世によって選ばれ、パンテオン神殿で指揮を執られたというお話です。
す、凄いですよね…それ。
凄い人なんですね、ご住職…。
日本の仏教音楽、声明と西洋音楽がコラボレーションした楽曲を、もっともっと海外に広めて行きたいとおっしっていました。
『海外での功績は良い冥土の土産だ~』なんて、冗談をおっしゃるご住職はまだまだお元気そうで、目をキラキラ輝かせて音楽のお話をしている姿が忘れられません。
一生のうちに、私も何か結果を残そう…!そんな風に思えるくらい、ご住職からパワーをいただいた様な気がします。
※こちらは、2012年4月に更新された記事です(^人^)
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《金剛定寺アクセス》
住所:滋賀県蒲生郡日野町中山1940
TEL:0748-52-4904
拝観料:志納(拝観予約)
アクセス:近江鉄道日野駅より「中山」行バス終点下車、徒歩約3分 (日祝日運休)