廣樂寺・東京都台東区「鎌倉時代の阿弥陀如来立像を参拝」
2021年10月30日(土)
約半年ぶりにブラ参りを開催しました〜!
コロナ禍でジーッと耐え忍び、この日にやっと集まることができました!
今回は台東区の仏像をめぐりました。浅草寺より北側のディープな奥浅草エリアや南側の鳥越まで、たくさん歩いて素敵な仏像に出会うことができました!
台東区の仏像というと、東京国立博物館や浅草寺のイメージが強いかと思いますが、上野〜浅草エリアには寺町があり沢山のお寺が密集しているんですね。
ちなみに、表参道エリア(原宿駅前〜参道交差点あたり)には、なんと約300店舗の美容室があるそうです…!これも凄い(笑)
最初に参拝したのは今戸にある廣樂寺です。
隅田川沿いを歩いて10分くらいで到着しました。
廣樂寺は釈寿玄法師が開基となり、江戸時代の1620年に創建されたといわれています。
■阿弥陀如来立像
台東区指定文化財 / 像高81、4cm / 鎌倉時代中期
中央のお厨子の中にいらっしゃるのが台東区の文化財に指定されている阿弥陀如来さまです。下品上生の来迎印を結び、静かに佇んでおられました。
阿弥陀如来さまは、江戸時代初期は大久保右京亮教隆の所有でしたが、1623年に東本願寺13世光従に願い、廣樂寺のご本尊に招来したといわれています。
阿弥陀如来さまは鎌倉時代中期の作と推測されているので、お寺の創建よりも約400年ほど前から存在する阿弥陀如来さまということになりますが、江戸時代以前の記録はなく、どのような経緯で大久保右京亮教隆のところに来たかは分からないようです。
本尊の脇に聖徳太子孝養図
阿弥陀如来さまの両脇に掛け軸がありました。こちらの聖徳太子さまと思われる絵…なぜかお顔が白く塗りつぶされていました。ご住職曰く、誰かが絵の具でも塗ったのでしょう!?という事でしたが、お顔がないというのはなかなか衝撃的な光景です…!
今までお檀家さん以外は本堂に上がる機会がなかったという廣樂寺さんですが、今回は特別に阿弥陀如来さまを拝ませていただきました。お忙しい中ご対応くだり本当に有難うございました!
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《廣樂寺アクセス》
住所:東京都台東区今戸2-4-2
TEL:03-3873-5707
拝観料:志納
アクセス:浅草駅徒歩20分
公式サイト:https://kourakuji1620.wixsite.com/kourakuji