西徳寺・東京都台東区「美しい阿弥陀如来立像と聖徳太子孝養像」
2021年10月
久しぶりに開催された仏像リンクの“ブラ参り”
今回は台東区のお寺をめぐりました!
廣樂寺の阿弥陀如来さまを参拝した後は、竜泉にある西徳寺に向かいます。
隅田川沿いの今戸から入谷方面へ、新吉原遊郭のあった千束を通り約2kmほど歩きました。
山門をくぐると、正面に立派な本堂が見えます。
西徳寺は、1628年の寛永5年に現在のお茶の水辺りに建立されました。しかし、建立されてから50年の間に3回もの火災に見舞われてしまい、1683年に現在の場所(竜泉)に移転することになったそうです。
昭和になり、関東大震災によって全壊してしまいましたが、多くの人の寄進により1930年に日本初の鉄筋コンクリート建築の本堂が再建されました。しかも土足で、まるで教会のように椅子が並べられています。こんなにもモダンなお堂が昭和初期に建てたれたとは驚きです。
西徳寺のご本尊さまは鎌倉時代の阿弥陀如来さまです。
内陣に上がり、すぐ目の前で拝ませていただきました!
しかもご住職の詳しい解説付き…!
鎌倉時代の端正な阿弥陀如来立像
■阿弥陀如来立像 台東区指定文化財 / 像高99cm / 鎌倉時代後期鎌倉時代初期に仏師快慶によって定型化された来迎印を結ぶ阿弥陀如来立像です。
左肩からお腹のあたりにかけての衣文のたるみやヒラヒラと靡く様子がアレンジされていてオシャレ〜!
いつも開いているのか、開けておいてくださったのか、お厨子の横の扉から貴重なお姿も拝観することができました。
やや前傾姿勢で来迎のスタンバイOK!
いやぁ…美しいですね!
横から見るとけっこう前傾しています!
そして、内陣の右側には聖徳太子さまがいらっしゃいます。
聖徳太子さまが16歳の時、用明天皇の病気回復を祈願して孝養をつくす様子を表したお姿です。
孝養像といえば、真ん中分けの美豆良ヘアー!
袍を着て袈裟をつけ、右手に香炉を持つお姿が定番です。
キリッとした目元が印象的な聖徳太子孝養像
■聖徳太子孝養像
台東区指定文化財 / 像高71、3cm / 江戸時代中期(17世紀末)
特に下半身の衣の模様が繊細でとても綺麗でした!
以前はこの聖徳太子さまをのみをお祀りするお堂があったそうです。
これで午前中のブラ参りはおしまいです。
午後も引き続き台東区を掘り下げます!
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《西徳寺アクセス》
住所:東京都台東区竜泉1-20-19
TEL:03-3875-3351
拝観料:志納
アクセス:地下鉄日比谷線 三ノ輪駅A口より徒歩10分 国際通り
地下鉄日比谷線 入谷駅3番口(金杉口)より徒歩10分
日暮里駅東口から(錦糸町行き)竜泉下車
公式サイト: https://saitokuji.tobiiro.jp
※拝観は問い合わせが必要です。