勝常寺・福島県河沼郡「観音堂にいらっしゃる平安初期の雨降り地蔵」

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2013年5月のゴールデンウィークに、福島を旅しましたー!
憧れの会津・喜多方を中心に巡りました!

郡山で仙台のお友達と合流し、いざ出発!

5月の福島はまだ寒く、ちょうど桜の見頃を迎えていました。

先ず最初に訪問したのは湯川村の勝常寺です。

勝常寺には平安初期の古仏が大勢いらっしゃるそうで、中でも薬師如来さまは国宝の素晴らしい仏さまです。

最初に、観音堂(収蔵庫)にいらっしゃる仏さまを拝観させていただきました!中へ入ると、美肌のお若いご住職が待っていてくださいました。

観音堂の中は仏さまがギッシリ!!
観音堂の諸仏は福島県湯河村公式ホームページに掲載さえています。

お地蔵さま好きの私は、両脇にいらっしゃるお二人のお地蔵さまに大興奮!(笑)

なぜお地蔵さまがお二人もいらっしゃるのでしょう!?とっても贅沢だぁー!

須弥壇の真ん中には、美しい日光菩薩さまと月光菩薩さま。そして、その周りにはどこか可愛らしい雰囲気を持つ四天王さまがいらっしゃいます。

そして、後ろを振り返ると、どっしりとした力強い十一面観音さまがいらっしゃいました!

なんと、像高2m超え!小顔でスタイル抜群です!

力強い十一面観音立像

■十一面観音立像
国指定重要文化財 / 像高219、4cm / 平安時代初期

そして、個人的に気になって仕方がないのは、平安初期の雨降り地蔵さまです!

お地蔵さまの素敵なエピソードをご紹介しますね。

お地蔵さまは、大正の初期頃までは、雨乞いのご本尊としてお堂の外に祀られていたそうです。日照りが続くと村人が池のお水をお地蔵さまにかけ、雨が降るまで外にいたと言います。

平安初期から雨を降らせてきた地蔵菩薩立像

■地蔵菩薩立像
国指定重要文化財 / 平安時代初期

現在は観音堂にいらっしゃいますが、現役時代はお外で幾度も雨を降らせ、この地域の人々をお護りしていたんですね。お地蔵さまは赤ちゃんみたいな初々しいお顔をしていますが、お水をたくさんかけられたであろうお腹には虫喰いの跡が激しく残り、お地蔵さまの長年のキャリアを目で見て感じる事ができます。

役目を終えた訳ではないと思いますが、思わず「お疲れ様でした」と手を合わせたくなるエピソードでした。

※仏像の画像は福島県湯川村ホームページより出典

(続く)

《勝常寺アクセス》

住所:福島県河沼郡湯川村勝常代舞1764
TEL:0241-27-4566
拝観料:500(事前連絡)
アクセス:JR磐越西線会津若松駅から会津バス坂下行きで20分、佐野前下車、徒歩15分

福島県湯川村公式WEBサイト

stoic-butsuzo

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