大善寺・山梨県甲州市「慶派仏師 蓮慶作の十二神将立像の中で、異彩を放つ午神将さま」
山梨県甲州市の大善寺(だいぜんじ)
この日は山梨県の古仏を巡りました。
笛吹市の福光園寺→甲州市の恵林寺→ 放光寺→大善寺(いまここ!)
勝沼ぶどう郷駅からタクシーに乗り5分位で大善寺に到着!
この辺りは駅名のとおり、ぶどうのとワインの町。
大善寺がこの地の発祥と言われており、ぶどう寺と呼ばれています。
しかもワインが飲めるお寺です!
本堂は国宝に指定されていて、築720年以上が経過する関東では最古の建物となっています。
ご本尊は薬師三尊像で普段は秘仏として国宝の厨子に収められていますが、5年に1度ご開帳されているようです。
秘仏の薬師如来さまは薬壺ではなくぶどうを持っていたと伝えられていますが、現在はお前立の薬師如来さまがぶどうを手にしていました。
なぜぶどうを持っているのでしょう?
ぶどうは昔の薬だったのでしょうか?
行基が大善寺を建立した際に、この地にぶどうの木を発見したという伝説や、ある満願の日、手にぶどうを持った薬師如来さまが行基の前に現れ、そのとき伝えられたぶどうが現在の甲州ぶどうの起源となっているという伝説があります。
お厨子の両脇には鎌倉時代の日光菩薩さまと月光菩薩さま、さらに十二神将さまがズラリと並んでいました。
慶派仏師 蓮慶の作、十二神将立像
(大善寺ホームページより)
■十二神将立像
国指定重要文化財 / 像高138、2~145、9cm / 鎌倉時代(1227~1228年)
調査のために江戸時代に塗られていた彩色が剥がされ、武田信玄の時代に塗られた色が出ている状態でした。
何度も重ね塗りしては剥がされ…ちょっと痛々しいお姿にも見えました。
中でも一際目立っていたのは午神将さま
午神将は私の守り神将さまなのですが、明らかに他の神将と違う…お顔はもの凄く気迫に満ち溢れているのですが、身体はとっても痩身です(笑)
やる気だけは人一倍ある!そんな雰囲気の午神将さまでした。
ひと目見ただけで、笑ってはいけないけど笑ってしまいました(笑)でも、この人ならわたしの事を全力で守護してくれそうな気がします!
《大善寺アクセス》
住所:山梨県甲州市勝沼町勝沼3559
TEL:0553-44-0027
拝観料:500円
アクセス:JR中央本線勝沼ぶどう郷駅よりタクシー5分
公式サイト:http://daizenji.org/