清水観音堂・東京都台東区「午の年・午の日・午の刻!千手観音さまご開帳」
私は午年の女なので、今日が初午(2022年2月10日)と知り、上野の清水観音堂のご開帳に行って来ましたー!
上野の清水観音堂は、1631年(寛永8年)に、寛永寺を開山した天海大僧正により創建されました。上野恩賜公園内にある、京都の清水寺を模した舞台づくりのお堂です。
ご本尊は恵信僧都の作と伝わる坐像の千手観音さまで、1年に1度だけ2月の初午の日にご開帳される秘仏です…!
もとは平盛久が京都の清水寺に奉納したと伝わる千手観音さまで、江戸時代になり天海大僧正によって上野の清水観音堂にお祀りされています。
さくら通りから見える清水の舞台
千手観音さまは、初午の日にご開帳されていますが、なぜ午の日なのかというと…こんなエピソードがあるんですね!
壇ノ浦の戦いに敗れた平盛久が鎌倉に送られ、由比ヶ浜で斬首される時、盛久が深く信仰していた清水寺の千手観音さまが身代わりとなり、斬首するはずの刀が折れて助かったという伝説があります。
それがちょうど午の年・午の日・午の刻だった事から、初午の日にご開帳されているそうです!
しかも、平盛久は主馬という馬や馬具を管理する役職に就いていたそうです。
堂内に大きな絵馬(?)が!
ご開帳は10時と14時の2回行われます。
私は10時の法要に参列し、秘仏の千手観音さまをお参りしました。
10時になると僧侶が10名くらい内陣に登場し、大般若経転読会がはじまりました。
私は勝手にパラパラ転読と呼んでいるのですが…大般若経の全600巻をアコーディオンのように頭上でパラパラと流し読み(?)する法要です。
パラパラする時に起こる風にもご利益があるそうです。
パラパラの風は感じられませんでしたが、霙まじりの雨と冷たーい風を感じながら…外陣で法要を見学していました……寒!
法要が終わると、順番に内陣へ上がり、秘仏の千手観音さまをすぐ目の前で参拝する事ができました!
秘仏の千手観音さまは、40cmくらいの坐像です。
小さめで華奢なお像ですが、凛とした眼差しが印象的でした。どの参拝者も信心深い様子で、霊剣あらたかな秘仏に想いを込めて手を合わせていました。もちろん私も心願成就を祈願!
そして、向かって左端に、優しい雰囲気の聖観音さまがいらっしゃいました。
右端には坐像の“子育て観音”さまがいらっしゃいます。子育て観音さま専用の絵馬があるくらいですから、有名でご利益のある観音さまなんでしょうね!
そして、子育て観音さまの近くには、一見ちょっと不気味なお人形ゾーンがあります。これは、観音さまのご利益をいただいて子宝を授かった両親が、その子の成長を願って奉納した身代り人形だそうです。古そうなお人形がぎっしり奉納されていました。(ちなみに、毎年9月25日に人形供養が行われます。)
その他、毘沙門天さまと勝軍地蔵さま、周りには二十八部衆もいらっしゃって、とっても贅沢な空間でした!!
最後に…
とっても気になってしまった獅子舞おみくじ!
何やらお獅子がおみくじを運んでくれるそうです!しかも、おみくじが4種類選べるという…!
準備中となっていたためできず…残念!(笑)
清水観音堂のご開帳日が平日だったりでなかなかお参りするチャンスがなかったのですが、今年はちょうどお休みと重なったのでラッキーでした!2022年の良いスタートが切れました♪
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《清水観音堂アクセス》
住所:東京都台東区上野公園1-29
TEL:03-3821-4749
アクセス:上野駅不忍口から徒歩5分
公式サイト:http://kiyomizu.kaneiji.jp