楞厳寺・茨城県笠間市「笠間六体仏 花祭りご開帳 – 鎌倉期の堂々たる千手観音立像」

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2011年4月8日

 

花祭りの日に、友人と2人で茨城県笠間市でご開帳のお寺や栃木県のお寺、計5ヶ寺をめぐりました。

 

岩谷寺観世音寺(佐白観音)※観世音寺は、江戸時代に正福寺という寺号だったのを2012年に戻しました。)→ 弥勒教会

 

弥勒教会から楞厳寺を目指し車を走らせていると、やがて田園風景の中にポツンと建つ小さな山門が見えて来ました。更に車を走らせると駐車場に辿り着きます。

山門だけ少し離れた所にあるのは、昔はお寺の規模がもっと大きかったという事なのでしょうか…

 

楞厳寺にも岩谷寺・弥勒教会と同様、笠間六体仏の仏さまがいらっしゃいます。現存しているのは3体なので、笠間時朝が造立した仏さまにお会いするのは楞厳寺で最後になります。

 

さて、山林に囲まれた階段を登り中門をくぐるとそこは静寂な雰囲気の山寺でした。

 

s-りょうごん寺

 

門のすぐ近くに、茅葺屋根のとても古そうなお堂があります。ボロボロで今にも崩れてしまいそうですが、この建物の中は一体どうなっているのでしょう?

正面に本堂があり、右手奥に収蔵庫が見えたので早速拝観です!

すると…収蔵庫の扉は開いているのですが、内側の網戸には鍵かかけられており、中には照明がないのでやや観づらい環境・・・

 

私たちは網戸にピッタリと顔をくっつけて、中の様子を伺います。

すると中央に千手観音さま、脇侍に毘沙門天さまがいらっしゃいます。

 

そして、不動明王と書かれた立て札はあるのですが、お姿がありせん…もしかしたら地震の影響で壊れてしまったのではないかと心配になりました。

 


像高208cm、鎌倉時代の堂々たる姿

(笠間市教育委員会より)

■千手観音立像
国指定重要文化財 / 像高208cm / 建長4年(1252)に笠間時朝の寄進によって制作

 

太く力強いお体に優しい丸顔の千手観音さま。しかしその目はキリッとして、複雑に流れ落ちる衣紋など、鎌倉時代によく観られる特徴を持つ像でした。そして、四十二臂の脇手はとても立体的で今にも動き出しそうな躍動感も感じられます。

 

そして入り口にいらっしゃる花祭りの誕生釈迦仏。

生まれたてのお釈迦さまというより、ちょっとオジサンに見えますが・・・(笑)

 

s-IMG_2982.jpg

 

いらっしゃらなかった不動明王さまの事をお寺の方に尋ねると…やはり、地震の際に倒れて腕が取れてしまったそうです。

お姿を拝めなくて残念でしたが、早く元のお姿に戻りますようにと心の中で祈りました。

 

s-りょうごんじ 本堂

 

帰りがけに「若いのに偉いねぇ」と、また地元の参拝者に声をかけられました(笑)その方々も先祖供養のためご家族で「六堂詣り」をしている様でした。古くからの習わしが今も根付いているのはとても素晴らしい事と思います。

 

次はラストの西明寺!

《楞厳寺アクセス》

住所:〒309-1637 茨城県笠間市片庭775
TEL:0296-72-4733
拝観料:志納(4/8ご開帳)
アクセス:JR水戸線笠間駅から車(タクシー)で15分



stoic-butsuzo

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