大智寺・京都府木津川市「隠れた美仏!鎌倉時代の美しい文殊菩薩さまにうっとり」

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2010年10月に仏像にさほど興味ない友人達と京都を旅した時の記録です。

 

1日目: 浄瑠璃寺岩船寺神童寺大智寺禅定寺観音寺

2日目: 東福寺→同聚院阿弥陀寺三千院即成院戒光寺泉涌寺

 

神童寺からは車でほんの数分で大智寺に到着です。

ご本尊である鎌倉時代の文殊菩薩さまに会いたくて、無理矢理プランに組み込んでみました。

 

お写真で見たとおりの美しい文殊さまでした。

 

IMG_8874.jpg

 

大智寺は真言宗西大寺派のお寺ですが、本堂には黄檗山萬福寺初代隠元禅師の筆による額が懸けられています。南山城地方で江戸時代中期の伽藍がこれだけ残るのは貴重であるとして京都府登録有形文化財に指定されているそうです。

 

本堂で説明のテープを聴くと、住職が小走りでやって来て補足をしてくださいました。

奈良時代に行基によって木津川に架けられた泉大橋が崩れ、後に鎌倉時代に残っていた橋柱から文殊菩薩像を快慶が彫ったと伝えれています。そして、寺院を建立し文殊菩薩さまをお祀りしたのが現在の大智寺の前身である“橋柱寺”というお寺です。

説明が終わると、内陣まで案内していただいてご本尊を目の前で拝観!

 

ひぇ~美しい!!!

 

伝快慶作の美しい文殊菩薩坐像

(木津川市ホームページより)

■文殊菩薩坐像 国指定重要文化財 / 像高65.2㎝ / 鎌倉時代(弘安(1278~1288年)年間)

 

このお写真にはありませんが、左足を垂らして獅子の上の蓮華座に坐っています。そして、右手に宝剣を持ち、左手には蓮華を持っています。その蓮華の上には割りと大きな巻物が乗っていて、通常ではあり得ないバランス感覚でした(笑)

宋風のお洒落な衣をまとい、ややオーバーにも感じる衣文の流れがゴージャス!

 

もっと近くで見てみると、半跏踏下している左足の爪まで美しいんです。細かい所まで巧妙に造られた文殊さま。実際は快慶の作ではないかも知れませんが、鎌倉時代に造られた美しい文殊菩薩さまであることは間違いありません!

 

さらに覗き込んでみると、お厨子の中には文殊菩薩さまより古い藤原時代の十一面観音さまがいらっしゃいました。

 

本堂の奥にも阿弥陀如来さまや本寂和尚像などいくつかのお像が祀られていましたが、私はこの文殊菩薩さまに釘付け状態で、そちらはあまり見ていません、、、(今思えばもったいない事をしましたね。)

 

文殊菩薩さま、本当に美しくて…是非みなさまにも拝観してもらいたい仏像のひとつです。

 

そして1日目も後半戦に、、、、次はちょっと離れた禅定寺を目指します!

 

《大智寺アクセス》

住所:〒619-0214京都府木津川市木津雲村42-1
TEL:0774-72-2500
拝観料:200円
アクセス:JR奈良線木津駅徒歩10分
公式サイト:http://www.daichji.com/

stoic-butsuzo

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