同聚院・京都府京都市「“定朝”の父にあたる“康尚”の作 丈六の優美な不動明王坐像!」

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2010年10月に仏像にさほど興味ない友人達と京都を旅した時の記録です。

 

1日目: 浄瑠璃寺岩船寺神童寺大智寺禅定寺観音寺

2日目: 東福寺→同聚院阿弥陀寺三千院即成院戒光寺泉涌寺

 

2日目は東福寺からスタート。

 
やはり、京都に来たら仏像だけでなく庭園も楽しみたくなりますよね♪

 

    東庭 北斗七星の柱石      南庭 四仙島を表現した石組

IMG_8970.jpg北庭 小市松 モダンアートな市松模様!

 

本当ならば、しばらく庭を眺めながらひと息つきたいところですがこの先がやや詰め込みプランのため、1時間ほどで次の目的地へ向かいます!

 

東福寺に車をおいて徒歩で近くの同聚院へ。

 

IMG_9005.jpg

 

あの不動明王を見たらみんなビックリするんだろうな…と、ちょっとしたドッキリを期待していました。

 

同聚院は東福寺の塔頭で丈六の不動明王さまが祀られています。

 

平等院鳳凰堂の阿弥陀如来坐像を造立した名仏師“定朝”の父にあたる“康尚”の作とされています。現在の東福寺付近に藤原道長が建立した法性寺という大寺院があり、その五大堂に丈六の五大明王さまが祀られていたそうです。

 

おそらく、不動明王さまは様々な災厄から逃れ今日に伝えられた貴重な仏さまです。当時の丈六の五大明王が揃ったお姿はかなりの大迫力であったに違いありません。

 

(神仏のかたち3 不動明王より)

■不動明王坐像
国指定重要文化財 / 像高265cm / 平安時代(藤原前期)

 

友人たちの反応を知りたくて、私は一番最後にお堂に入る事にしました。

すると…5人が順番に靴を脱いで入って行くのですが、不動明王さまのお姿を目の当たりにした時の『おぉー!!!』と言う声が順番に聞こえて来て、私はひとりでクスクスと笑ってしまいました(笑)

 

狭いお堂の中にこんなに大きな不動明王さまがいらっしゃるとは想像もつかないですからね!天井まで届きそうな火炎光背を背負った堂々たる丈六の不動明王さまがいらっしゃいます。

 

下唇をぐっと噛み締めた恐ろしい憤怒相は、京都で有名な東寺の不動明王さまと比べると少し穏やかです。恐ろしい中にも藤原時代の優美さがある不動明王さまのように感じられます。

 

近くまで寄って見たり、少し遠めで見てみたり、各々見るポイントや感じるところが違ったりして…それぞれの感じた事を述べながらの見仏。

 

ここ同聚院では、大人数で見仏する楽しさを味わえたのでした。

 
次は大原まで車で急ぎます!

 

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《東福寺アクセス》

住所:〒605-0981京都府京都市東山区本町15-778
TEL:075-561-0087
拝観料:通天橋・開山堂400円/方丈八相園400円
アクセス:JR奈良線「東福寺」下車徒歩10分

《同聚院アクセス》

住所:〒605-0981京都府京都市東山区本町15-799
拝観料:300円
アクセス:JR奈良線「東福寺」下車徒歩8分

stoic-butsuzo

2件のフィードバック

  1. SECRET: 0
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    ももさんと一緒に京都行ったらこんな素敵なスケジューリングなんだなぁ
    って思うと、友達がかなり羨ましいです!!!

    京都旅行の日記で私が行ったのっていえば浄瑠璃寺ぐらいwww

    全部行きたい~!って一人盛り上がっちゃいました^^♪
  2. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    >まいこー

    わぁ!コメントありがとー。

    まいこーは関西だからいつでも見仏できて羨ましいよ!
    いつか一緒にまわれたらいいなぁ…関西行きたいよ!

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