古知谷阿弥陀寺・京都府京都市「弾誓上人自作の尊像“植髪の像”と優しい阿弥陀如来坐像」

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2010年10月に仏像にさほど興味ない友人達と京都を旅した時の記録です。

 

1日目: 浄瑠璃寺岩船寺神童寺大智寺禅定寺観音寺

2日目: 東福寺→同聚院阿弥陀寺三千院即成院戒光寺泉涌寺

 

東福寺から車を走らせて1時間弱で古知谷の阿弥陀寺に到着です!

 

阿弥陀寺は、1609年に弾誓上人が開いた念佛の道場です。中国風の山門からカエデが生い茂る参道を10分ほど登った山の中にありました。

 

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マイナスイオンたっぷりであろう参道は、思わず深呼吸したくなります。ちょっぴり息切れしてしまうくらいの道のりですが、美味しい酸素をたっぷり吸っていつもより足取が軽い!

 

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到着し、靴を脱いで中へ入ります。
応接室のような和室の前を通り過ぎ暗闇の方へ進むと・・・先に中へ入っていた友人が、置いてあった懐中電灯で奥の方を照らしていました。

 

これは何だろうね?仏像が入ってるのかな?

 

違いました、、、これは弾誓上人のミイラ佛が収められている石廟でした。

 

参拝者のために懐中電灯が用意してあるのですが、私には畏れ多くてとても照らす事はできませんでした…

 

この巌窟は、弾誓上人が入定される一年前に、修行中の僧に頼んで掘らせたものと言われています。

 

弾誓上人は石棺の真下に掘ってある二重の石龕に生きながら自ら入られ「ミイラ佛」となり、明治15年に下から掘り出して、現在の石棺に収めたそうです。

 

近くには生前の弾誓上人のお写真と、上人が即身成仏し悟りを開くまでの過程が書かれたパネルがありました。

 

みんなはその説明を読んで、何を感じたのでしょうか。

 

そして、本堂には弾誓上人が自作したご本尊弾誓上人像があり、自分で埋め込んだと伝わる髪の毛が耳の上に数本確認できます。「植髪の像」と呼ばれ、安産守護の仏として古くから信仰を集めているそうです。

 

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失礼ながら、定朝や慶派仏師の様な華やかで美しいご本尊ではないのですが、上人の仏教に対する信仰の深さが伺える尊像でした。

 

この像から溢れ出るパワーを感じて、しばらく前を離れられませんでした。

 

奥には重要文化財に指定されている阿弥陀如来さまがいらっしゃいます。鎌倉時代の作ということですが、優しいお顔と丸い身体…平安仏を思わせる様な阿弥陀さまでした。

 

(絵葉書より)

 

阿弥陀寺は、思わず話し声が小声になってしまう様な神聖なる場所。いくつものパワーが重なり合うような…残念ながら上手く言葉に表せません。

 

訪問したら皆、きっと何かを感じると思います。

 

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次は大原三千院へ向かいます!

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《阿弥陀寺アクセス》

住所:京都府京都市左京区大原古知平町古智谷阿弥陀寺83
TEL:075-744-2048
拝観料:300円
アクセス:JR京都駅から京都バス「古知谷」下車徒歩20分

stoic-butsuzo

2件のフィードバック

  1. SECRET: 0
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    行きたすぎる・・・
    最優先で行きたいところだなーこの辺り。
    なんかこう、独特の優しい感じがあるような。
    勘だけど。
    でも何かあるよね。
  2. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    本気のニオイがするお寺だったよ…出羽三山とかもっとパワー感じるんだろうなぁ…と思った!

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