観音寺・京都府京田辺市「ブラックビューティーな国宝 十一面観音像が素敵すぎる!」
2010年10月に仏像にさほど興味ない友人達と京都を旅した時の記録です。
2日目: 東福寺→同聚院→阿弥陀寺→三千院→即成院→ 戒光寺→ 泉涌寺
1日目のラスト観音寺に到着!
観音寺は、もとは奈良時代に創建された普賢教本寺という大寺院が前身だったそうです。天武天皇や聖武天皇の時代を経て、火災や兵火で焼失しますが、その都度 藤原氏の力により復興されており、藤原氏とは大変関わりの深いお寺である事が分かります。
現在観音寺にお祀りされている国宝の十一面観音さまは、その普賢教本寺にいらっしゃった旧仏です。
国宝の美しい十一面観音さま。
お写真では何度もお姿を見たことはあっても、実際にお会いするのは今回が初めてでした!
本当は、夏に奈良を訪れた際に、京田辺市まで足をのばして寿宝寺の千手観音さまと合わせてお参りしたかったのですが、寿宝寺さんとの予定が合わず断念したのでした。
その時に会えなかった分、すごくすごくドキドキしながら本堂の中へ入りました。
ご開帳の法要が終わると、十一面観音さまがいらっしゃる厨子が開きました!するとそこに…いい感じにライティングされた美しい十一面観音さまが出現!!!
おそらくご開帳された瞬間が、一番テンションの上がった時だったかも知れません!
ため息が出るほど美しい 国宝・十一面観音立像
(南山城の古寺より)
■十一面観音立像 国宝 / 像高172.7cm / 奈良時代 / 木心乾漆造
実在した天平の美女がモデルになったかの様な美しく艶やかなお姿で、金箔が剥げて黒くなっているのもまた美しい~!
しばらくお厨子の前から離れられなくなってしまいました。
頭の上の仏面までもが、それぞれ美しいお顔立ちをしています。
私の大好きな聖林寺(奈良)の十一面観音さまと、この観音寺の十一面観音さま。
一体どちらの方が美しいのか?そんな事を考えていましたが、いくら考えても答えが出せません(笑)
お写真で見るよりも実物の方が数倍美しく、本当に素晴らしい十一面観音さまでした。畑の真ん中にポツンとあるひっそりとしたこのお寺に、これほどの美仏がいらっしゃるとは驚きです!
さすが京都・・・!
友人にも、疲れたけど最後に素晴らしい仏に会えた!と、言ってもらえたので本当に良かったです。素敵な仏像との出会いに感謝♪
これで1日目の見仏は終了~!
《観音寺アクセス》
住所:京都府京田辺市普賢寺下大門13
TEL:0774-62-0668
拝観料:400円
アクセス:近鉄京都線三山木駅徒歩30分