王福寺→迎接院・神奈川県大磯町「平安時代の薬師如来さまと相模国新西国三十三観音霊場ご開帳!江戸時代のイケメン阿弥陀さま」

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2021年4月のブラ参りは、神奈川県の大磯町と二宮町をめぐりました〜!


 


 

2020年の年末頃から新型コロナウィルスの感染拡大が収まらず、今回は5ヶ月ぶりの開催となりました。もちろん大人数で集まるのは久しぶりですが、お寺に行くこと自体も久しぶり!


 

午前中は大磯町の仏像をめぐりました。

平塚駅からバスで移動し、最初に参拝したのは王福寺の薬師如来さまです。


 


 

王福寺は2019年10月にも企画をしていたのですが、その日はあいにくの雨。

大切な薬師如来さまを湿気に晒すわけにはいかないので惜しくも見送り…今回も1週間前は天気予報が雨マークになったりしてヒヤヒヤしましたが、当日は雲ひとつない晴天となりました!


 


 

王福寺の創建は奈良時代。行基菩薩によるものと伝わるほど由緒の古いお寺です。鎌倉時代には、北条政子が産気づいた際に源頼朝が鶴岡八幡宮と相模国27の寺社に神馬を奉納し、王福寺もその祈願所の一つとなりました。もとは現在地より500mほど先の山頂にありましたが、16世紀に火災に遭い、現在地に移されたそうです。


 

薬師如来さまは、平安時代後期に主流となった定朝様式が確立される前の特徴を持っていることから、平安時代中期の作といわれています。

 

神奈川県を代表する平安仏

(パンフレットより)

■薬師如来坐像
国指定重要文化財  / 像高132、2cm / 平安時代中期ごろの作


 

像高132、2の堂々とした体躯の薬師如来さまです。特に膝が大きく張り出しており、より体格が大きく見えます。

頭部から体部を通じて一材で造られており、像底から頸部まで浅い内刳が施されているのみという事なので、見た目の通り重量のある仏さまです。


 

私は何度か拝観させていただいていますが、いつお会いしてもこの堂々とした佇まいに圧倒され、大きな手のひらに安心感を覚えます。(2011年に拝観した時の記事はこちら→(http://stoic-butsuzo.com/ohukuji/ 


 


 

次に向かったのは、王福寺から歩いて5分ほどのところにある迎接院(こうじょういん)です。坂を上った高台にあり、見下ろせば牧場が見える長閑なところでした。


 


 

迎接院は、相模国新西国三十三観音霊場の第九番札所です。札所本尊の小さな十一面観音さまと、その背後にどんと構えるご本尊の阿弥陀如来さまを参拝しました。


 

丑年の2021年は、相模国新西国三十三観音が12年に一度ご開帳される年です。札所は、二宮町4ヶ寺、大磯町8ヶ寺、平塚市17ヶ寺、秦野市4ヶ寺。

ご開帳期間は毎年4月の中旬ごろに5日間と短いのですが、頑張れば3日くらいで巡れるそうですよ!


 

お堂に入ると、手前のお厨子の中に可愛らしい十一面観音菩薩さまがいらっしゃいました。


 

札所本尊の十一面観音立像


 

そして、十一面観音さまの背後には、放射する後光が印象的な阿弥陀如来さまがいらっしゃいます!


 

けっこう大きいです…!


 

端正な江戸期の阿弥陀如来坐像

■阿弥陀如来坐像
大磯町指定文化財 / 像高 122、5cm / 江戸時代

胎内には寛文13年、天和2年、元禄4年の古文書が納入されている


 


 

江戸時代に作られた阿弥陀如来さまですが、鎌倉時代の仏さまのように写実的で全体的に引きまったイケメンでした!

こんなに大きくて立派な仏さまがいらっしゃるんですね…!びっくりです!

《王福寺アクセス》

住所:〒259-0101  神奈川県中郡大磯町寺坂639
TEL:0463-71-2102
拝観料:志納
アクセス:平塚駅北口下車 神奈中バス 平32、36系統二宮駅南口行き、二宮駅南口下車 神奈中バス 上記2系統、二05系統松岩寺行き→王福寺入口下車
※拝観は問い合わせが必要です。(雨天拝観不可)

《迎接院アクセス》

住所:〒259-0101 神奈川県中郡大磯町寺坂728−3
アクセス:平塚駅北口下車 神奈中バス 平32、36系統二宮駅南口行き、二宮駅南口下車 神奈中バス 上記2系統、二05系統松岩寺行き→王福寺入口下車 200m
※丑年12年に一度ご開帳

stoic-butsuzo

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