神奈川県鎌倉市・辻薬師堂と上行寺「国宝館で人気の薬師ファミリーの模刻像を祀る小さなお堂と癌封じで有名なお寺」

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2020年の1月の仏像ブラ参り
1月13日にご開帳される成就院虚空蔵堂と近くの成就院を参拝しました。

その後、江ノ電に乗り和田塚駅で下車して、JR横須賀線踏切の手前にある辻の薬師堂に向かいました!

辻の薬師堂は、うっかり通り過ぎてしまいそうなくらいの小さなお堂です。

元はこの地にあった長善寺の薬師堂でしたが、長善寺が廃寺になりこの薬師堂だけが残っているそうです。

長善寺はもともとは名越御嶽にあり、その前身は現在の鎌倉宮のある地にあった東光寺というお寺であったといわれています。

 

 

小さなお堂の中を覗いてみると…中には薬師三尊像と十二神将像が安置されていました。

堂内にあるお像はレプリカで、本物は鎌倉国宝館にいらっしゃいます。

薬師如来さまは平安時代、十二神将のうち8体は鎌倉時代の作です。十二神将は覚園寺の前身である「大蔵薬師堂」に祀られていたと伝わる“運慶”作の十二神将の模刻であると考えられています。

 

(鎌倉国宝館特別展「薬師如来と十二神将」チラシより)

 

どのお像も躍動感があって表情も豊かです。
一番人気はダンディーな戌神将さまでしょうか???

次に向かったのは近くの上行寺です。

北条政子が源頼朝のおできを治そうとお参りした事がはじまりといわれています。

 

 

「瘡守稲荷」「身代鬼子母神」「癌封じ」などの看板が掲げられた外観はとても怪しい雰囲気なのですが・・・

上行寺は癌封じのお寺として有名で、全国から毎日のように参拝者がいらっしゃるようです。

 

 

お堂の中は沢山の千羽鶴が天井から吊るされています。

そして、向かって左側に鬼子母神さまが祀られており、右側にはお稲荷さんがいらっしゃいます。その他、千手観音さまなどもいらっしゃいました。

一般的なお寺のお堂とは違った雰囲気で、「祈りの場」という表現がぴったりかもかも知れません。ちょっとスピリチュアルな雰囲気のある空間です。

それでいてなぜか居心地が良くて、以前参拝した時はずいぶんと長居してしまった記憶があります。この日も参拝者が絶える事なく次々と訪れていました。

《辻薬師堂(辻の薬師堂)アクセス》

住所:〒248-0007 神奈川県鎌倉市大町2丁目4
拝観料:志納
アクセス:JR鎌倉駅東口から徒歩約10分

《上行寺アクセス》

住所:〒248-0007 神奈川県鎌倉市大町2丁目8−17
TEL:0467-22-5381
拝観料:志納
アクセス:JR鎌倉駅東口から徒歩約10分



stoic-butsuzo

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