東大寺ミュージアム・奈良県奈良市「むっちりとした千手観音さま(四月堂旧本尊)が素敵すぎる!」

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2020年11月

4歳児と奈良へ行って来ました〜!
時差ありまくりですが頑張って書いていきます!やっと1日目のラストです!

前回までの記事はこちら
↓↓↓

《1日目》
法隆寺(五重塔・金堂講)法隆寺(講堂・大宝蔵院)法隆寺(夢殿・CAFE 鍼灸 ZADANでランチ)興福院  → 東大寺でシカと戯れる → 東大寺ミュージアム
(東大寺では法華堂に行きたかったのですが、シカと戯れてしまったのでタイムオーバー…(涙))

《2日目》 
元興寺 → 福智院 → 十輪院 → 法徳寺   → 庚申堂 → 奈良町資料館 → 七福食堂でランチ → 徳融寺 → 西光院 → クレープ食べる

………

興福院でいただいた有難い贈り物握りしめ、東大寺まで頑張って歩いた4歳児。
転害門を入り、坂道を歩いていくと大仏池の紅葉がパーッと広がり思わず小走りに…!
 

コロナ禍の間をすり抜けて、紅葉の季節に奈良に来れて良かった〜と思え光景でした。

4歳児が鹿さんと戯れたいと言うので、法華堂を諦めて(東大寺に来て法華堂に行かないなんてことは今までありませんでした…!)鹿さんが多そうな大仏殿方面へ。

しかし、「鹿せんべい持ってないの〜?」と、グイグイ近づいて来る鹿さんに大ビビりして戯れるどころではありませんでした(笑)

はじめての東大寺ミュージアムへ!

東大寺ミュージアムを見学するのは実ははじめて。2011年10月にオープンしてから9年も経っているとは!9年も東大寺に来てなかったのでしょうか…??

かつては四月堂のご本尊であった千手観音さまが、ミュージアム内のメインステージにいらっしゃるお姿が仏像好き界隈で話題になりました。

ずっしりとした重量感!

■千手観音菩薩立像
国指定重要文化財 / 像高266.5cm / 平安時代前期

 
四月堂にいらっしゃる時には気が付かなかった千手観音さまの魅力を目の当たりにする!そんな空間です。
 
とにかく脇手が太くてムチムチ!
 
左右に広がる脇手が中央で合掌する腕とほぼ同じ太さです!

お顔の肉付きもよく、丸顔で若々しい雰囲気。
さらに頭上の菩薩面はごろごろと大きめでさらにボリュームアップ↑

 

(パンフレットより)

そして、垂れ下がる天衣や深い衣文は分厚い生地を纏っているように見えて、こちらもボリューミー!

これは凄い迫力だぞ…
私はあんぐり口を開けて千手観音さまを見上げていました。

そして、両サイドには法華堂にいらっしゃった日光菩薩さまと月光菩薩さまのお姿が…!この方々はいつまでもずっと法華堂にいらっしゃるものだと思っていたので、なんだか寂しいような気持ちになりますが、ミュージアムの方がよく見える〜!という事で前向きに(笑)
 

(週刊 古寺を行く より)

■右側:(伝)日光菩薩立像、左側:(伝)月光菩薩立像
国宝  /  像高:日光菩薩206、3cm 月光菩薩206、6cm  /  奈良時代  /  塑像

 

私が仏像に興味を持つきっかけになったのが、子供の頃に参拝した東大寺法華堂でした。センターに立つ絶対的存在感の不空羂索観音さまのお隣りで、静かに合掌する日光菩薩さまと月光菩薩さまのお姿に不思議と惹き込まれていきました。
 

(パンフレットより)

新しい上司の元でも凛としたお姿は変わらず。
この時代の塑像が21世紀でも拝めるなんて奇跡ですよね!

東大寺ミュージアムにはこの他にもたくさんの仏像がいるのですが、スペシャルゲスト戒壇堂の四天王さまに注目! 

戒壇堂の四天王像が東大寺ミュージアムに!

■四天王立像
国宝 /  像高160cm〜170cm  /  奈良時代
 
戒壇堂が約3年間の予定で保存修理と耐震化工事に入るため、四天王さまがこちらにいらっしゃるというレアな機会に訪れることができました。

戒壇堂の四天王さまにお会いするのはなんと16年ぶり!お久しぶりでございます!

四天王さまも天平時代に造られた塑像。
最近の研究では、日光菩薩さまと月光菩薩さまと共に、元々は法華堂を護衛していらっしゃったといわれているそうです。

魅力はなんといっても写実的なお顔の表情!
目をカッ!っと見開いた増長天さまと持国天さま。そして、多聞天さまと広目天さまは、眉間にシワを寄せて目を細めたダンディーなお顔〜!
 
後ろ姿を見る時に必ずチェックするのはヘアスタイルです。螺髪であれば、螺髪の配列が気になりますし、髻であれば後ろはどうやってアップスタイルにしているのか(毛流れ)が気になります。

増長天さまの後ろ姿

こちらの四天王さまのヘアスタイルは、お団子の山が5つある五山髻だと思いますが、後ろを見てみると上下に分かれており上の部分と下の部分の毛流れが違います。(上は横に、下は縦に)このヘアスタイルを再現するのはなかなか難しいと思います。

後ろと横 こんな感じ?

いやぁ、本当に素敵だ!
不空羂索観音さまをはじめ、日光月光菩薩さまや四天王さまもいらっしゃる法華堂を見てみたかったなぁ…!
 

東大寺ミュージアムを出て、最後に南大門へ。

運慶や快慶らよってつくられた巨大な金剛力士像!


◾️金剛力士像像
国宝 / 像高 阿形:836、3㎝ 吽形:842、3㎝  / 1203年 鎌倉時代初期
解体修理の際に阿形像の金剛杵から墨書銘が見つかり、阿形は運慶と快慶、吽形は定覚と湛慶が主に担当したことが判明。

鎌倉時代に主流となったの寄木造のお像ですが、なんと、1体が約3000個ものパーツが組み合わさってできているという驚きの設計!顔だけでも110のパーツが使われているそうです。これだけ巨大にも関わらず写実的で躍動感があるのは多くのパーツで微調整をしているからなんですね〜!とにかく凄い!

これで、1日目の見仏はおしまいです。
2日目は奈良町に行きました♪



《東大寺ミュージアム》

住所:〒630-8208  奈良県奈良市水門町100
拝観時間:9:30~
11月~2月 16:30まで、3月、10月 17:00まで、4月~9月 17:30まで
休館日:なし 臨時休館日あり
公式サイト:http://culturecenter.todaiji.or.jp/museum/index.html
 

stoic-butsuzo

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