金剛院・京都府舞鶴市「ちょぴり優しくて可愛らしさも感じる快慶作の執金剛神さまを参拝！」

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２０１１年の８月に京都北部～若狭・小浜方面を旅した時の記録です。
１日目は京都市内から綾部のお寺を巡り、宮津そして舞鶴までやって来ました！（佛南寺→安国寺→正印寺→金剛心院→禅海寺→ 知恩寺を参拝）

２日目は舞鶴市の多禰寺からスタートし、金剛院までやって来ました。

橙色の可愛いらしい秋桜が金剛院の境内を彩っていました。私の写真の腕が良ければもっと美しさを切り取れたのですが、なんだか残念…！

金剛院といえば、鎌倉時代の名仏師“快慶”による深沙大将さまと執金剛神さまがいらっしゃる事で有名ですよね！

しかし、残念な事に深沙大将さまは8/31まで博物館へお出かけ中との事でした。でも、せっかく舞鶴まで来ましたし、他にも素敵な仏さまが大勢いらっしゃるのでお参りする事にしました！

宝物殿の中央には堂々たる丈六の阿弥陀如来さまがおり、その脇には釈迦如来坐像さま・増長天さま・多聞天さま・仁王さまが並んでいました。そして、背後に執金剛神さまの気配が…！でも、まだ振り向きません！先ずは阿弥陀さまにご挨拶です！

金剛院のご本尊さまは本堂にいらっしゃる波切不動さまですが、宝物殿にいらっしゃる阿弥陀如来さまが元はご本尊だったそうです。

阿弥陀如来さまはキリっとした鋭い目つきが印象的でした。像高約１７０ｃｍの堂々たるお姿でゆったりと鎮座されていました。両端で護衛する真っ赤に色付いた仁王像がなんだか可愛らしかったです。

そしてついに！！

快慶仏とご対面！執金剛神さまです！

快慶作・執金剛神立像

（天の仏像のすべてより）

■執金剛神立像
国指定重要文化財　/　像高約８６cm　/　鎌倉時代　/　快慶作

執金剛神さまってどうゆうお方なのでしょうね！？

たまには調べてお勉強することにします。（ホントは毎回お勉強しなきゃダメなんですけどね…）

※執金剛神（しゅこんごうしん、しゅうこんごうしん、しつこんごうしん）は、仏教の護法善神。仏の智慧が煩悩を打破する武器であることを象徴する、金剛杵を執って仏法を守護。金剛力士は密迹・那羅延の2人の裸形姿であるのに対し、執金剛神は1人の武将姿として安置されるのが一般的。また金剛力士（仁王）と起源を同一とする考え方もある。（Wikipediaをまとめさせていただきました）

ふむふむ、なるほど！

仁王門にいらっしゃる金剛力士さまと同じ働きをするお方なのですね…しかも、執金剛神さまは金剛力士さまの先輩にあたるそうです。執金剛神さまとえばもう1人、大変有名なお方が東大寺にいらっしゃいますよね。

あの怖～い形相の…

東大寺法華堂の執金剛神さまは年に１度（12/16）しかご開帳されない秘仏で、私もまだお目にかかった事がありません。お写真などではよーくお姿を見たことがあるのですが・・・

金剛院の執金剛神さまのお姿を見た瞬間 、東大寺の執金剛神さまの子供？もしくは弟？と、思ってしまいました（笑）

東大寺法華堂の執金剛神さまをちょっぴり優しくして可愛らしさをプラスしたような雰囲気じゃないですか！？

約８６cmと小さめのお像でありながらも、物凄い気迫を感じる忿怒相。グッと腰を捻り、今にも金剛杵を執ってアクションを起こしそうな雰囲気です。髪の毛の毛流れまで細かく繊細な彫り口は、さすが快慶さん！ですよね～！

いやぁ～宝物殿はかなり贅沢な空間でした。
深沙大将さまがいらっしゃったら、内容が濃過ぎて目が回りそうになったかも知れません（笑）

新緑に包まれた美しい山道を抜けると、立派な三重塔が観えて来ました。辺りは黄緑色のモミジで覆われており、秋の紅葉シーズンを想像するとかなりの美しさです。

百段はあるであろう、急な石段を登り切ると古びた本堂がありました。

中にはご本尊の不動明王さまが祀られているのでしょうか？２月３日の節分会の法要の間だけご開帳されるそうです！

次は必ず、深沙大将さまに会いに訪れたいです。 モミジが真っ赤に染まった紅葉の時期に。

《金剛院アクセス》

住所：京都府舞鶴市鹿原５９５
TEL：0773-62-1180
拝観料：５００円（宝物殿）
アクセス：JR小浜線　松尾寺駅（まつのおでら）駅から徒歩20分舞鶴線「東舞鶴駅」から「高浜行」のバス「鹿原」～徒歩10分
※拝観には問い合わせが必要です。