二尊院・京都府京都市「まるで双子のような二体の如来像」
2011年お正月の旅
宝菩提院願徳寺であの美しい菩薩半跏像さま(伝如意輪観音)を拝観した後は、すぐお隣にある勝持寺を参拝し、 正法寺と大原野神社まで足を延ばしました!
そして翌日は急遽延泊して嵐山方面をめぐりました~!
なんと、15年振りに渡る渡月橋。
前回訪れたのが紅葉シーズンでかなり賑わっている記憶があったので、なんだか今日は寂しく感じます…
以前めぐったルートは、天龍寺 → 瀧口寺 → 常寂光寺 → 二尊院 → 化野念仏寺 → 宝篋院 → 祇王寺 → 清涼寺…と嵯峨野たっぷりプランでしたが、今回は時間もあまりないので、とりあえず仏像がいるお寺!という事になりました(笑)
天龍寺の先を曲がり有名な竹林を抜け、さらに先へ進み二尊院を目指します!
竹林の先にある野宮神社は多くの参拝者で賑わっている様子でした。女性ばかりだなぁ…と思ったら縁結びの神様だったんですね。最近流行りのパワースポットというやつでしょうか?
そして、その先はなぜか誰も歩いておらず、二尊院は完全貸切状態でした。
山門をくぐり、階段を上がります。靴を抜いで上がる本堂は、床が冷んやりしていて指先がかじかんでしまいそうでした。
京都は大晦日から元旦にかけて大雪だったそうで、境内にも少し雪が残っており、冬の風情を感じることができました。
二尊院のご本尊は字の如く、二尊いらっしゃいます。
阿弥陀如来さまと釈迦如来さまがピタッと仲良く寄り添って、まるで双子みたいなんですよ。しかも一卵性双生児のように、そう簡単には見分けがつきません…
しかし、よく観てみると…手印や着ている衣が違いますよね。
まるで双子のような二体の如来像
■右:釈迦如来立像 左:阿弥陀如来立像
国指定重要文化財 / 像高78cm / 鎌倉時代(13世紀)
像高78cmとそんなに大きな像ではありませんが、その端正なお顔立ちの美しいお姿は一度見たら忘れられません。。。
あの百人一首で有名な小倉山の麓にある二尊院の山号は「小倉山」と言うんですね!
小倉あんこの発祥の地なんだそうですよ。
二尊院を出た頃には3時間半過ぎていました。
もう帰り支度をしようかとも思いましたが、清凉寺のあの方がご開帳をしているとのことなので、かなり急ぎ足で向かいます。
そう、あの方とは嵯峨野のお釈迦さまと呼ばれている清涼寺式釈迦如来像です。
果たして間に合うかどうか…
《二尊院アクセス》
住所:京都府京都市右京区嵯峨二尊院門前長神町27
TEL:075-861-0687
アクセス:京都駅から京都市営バス28号系統「嵯峨釈迦堂前」下車
四条烏丸から京都市営バス91号系統「嵯峨釈迦堂前」下車
拝観料:500円
公式サイト:https://nisonin.jp/