徳融寺 • 奈良県奈良市「赤子を抱き上げためずらしいお姿の子安観音とオーラ全開の薬師如来坐像」
2020年11月
4歳児と奈良へ行って来ました〜!
時差ありまくりですが頑張って書いていきます!
前回までの記事はこちら↓↓↓ 《1日目》
法隆寺(五重塔・金堂講)→ 法隆寺(講堂・大宝蔵院)→ 法隆寺(夢殿・CAFE 鍼灸 ZADANでランチ)→ 興福院 → 東大寺でシカと戯れる → 東大寺ミュージアム
(東大寺では法華堂に行きたかったのですが、シカと戯れてしまったのでタイムオーバー…(涙)) 《2日目》
元興寺 → 福智院 → 十輪院 → 法徳寺 → 庚申堂 → 奈良町資料館 → 七福食堂でランチ → 徳融寺 → 西光院 → クレープ食べる
………
ならまち仏像めぐりも後半戦!
庚申堂と奈良町資料館に寄り道をして徳融寺へ向かいました。
赤ちゃんを抱いためずらしいお姿の観音さまがいらっしゃると知り、その日からずっとずっとお会いしたいと思っていました。
徳融寺は、法徳寺と同じく融通念仏宗のお寺です。もとは元興寺の境内にありましたが、室町時代に元興寺が土一揆で被災したため、1590年に融通念仏宗の檀家寺院としてこの地で再興したと伝えられています。
庫裏を訪ねると、若いお坊さんが観音堂を開けてくださいました。お堂にあがり、観音さまがどこにいらっしゃるのか分からなくて少しウロウロしてしまいましたが、奥のお部屋にいらっしゃるのを発見!
めずらしいお姿の子安観音像
■聖観音菩薩立像(子安観音像)
国指定重要文化財 / 像高189cm / 平安時代
思っていたより大きくてびっくり!!
観音さまは、赤子を抱いためずらしいお姿から「子安観音像」として信仰されています。
抱いているというよりは出産の時に「元気な赤ちゃんが産まれましたよー!」と言って看護師さんが抱き上げて見せてくれる時のような(笑)ドラマなどでも見るあのシーンを想像してしまいました(笑)
しかし、よく見ると首を支えていない…!?
首がぐらっぐらの生まれたての赤ちゃんを抱き上げているとしたら非常に危なっかしい状況です。
平安時代に造られたヒノキの一木造りのお像ということですが、手先の部分は室町時代に新しく造り変えられたそうです。元は赤ちゃんではなくて蓮華を持っていたかも知れませんね!?
観音堂にはもう一体、ただならぬオーラが溢れ出している薬師如来さまがいらっしゃいました!
肉眼では暗いお厨子の中に浮かび上がるように見える薬師如来さまでした。
像高は…50cmくらいでしょうか?
引き締まったお身体に結跏趺坐を組むお膝が張った逞しいお姿です。
古仏の風格を感じる薬師如来坐像
お厨子の内側の左右には、脇侍の日光菩薩さまと月光菩薩さまが描かれていました。
そして、だんだん目が慣れてきてお姿が鮮明に見えてくると、光背がスゴイということに気が付きます!
飛天が舞う煌びやかな光背に釘付けです…!
最後に、毘沙門堂と本堂も参拝させていただきました。親子二人だけで貸し切りの本堂…ゆったりと贅沢にお参りをさせていただきました。
お忙しいところご対応いただきありがとうございました!
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《特融寺アクセス》
住所:奈良県奈良市鳴川町25
TEL:0742-22-3881
アクセス:JR奈良駅、近鉄奈良駅から市内循環バス「北京終町」下車、近鉄奈良駅より徒歩20分
拝観料:志納