長楽寺・福井県大飯郡「像高215、7cm、優美な阿弥陀如来立像」
2011年の8月に京都北部~若狭・小浜方面を旅した時の記録です。
1日目は京都市内から綾部のお寺を巡り、宮津そして舞鶴までやって来ました!(佛南寺→安国寺→正印寺→金剛心院→禅海寺→ 知恩寺を参拝)
2日目は舞鶴市からスタートし、福井県の大島半島を巡りました。
(多禰寺→金剛院→中山寺→常禅寺→清雲寺→ 意足寺を参拝)
3日目は再び大島半島からのスタート!
本日は長楽寺を訪問します。
再び青戸の大橋を渡って半島入り!約束の時間より30分も早く着いてしまったので、半島をぐるっと一周してみる事にしました。
半島の先端まで行かない辺りに海水浴場がありました。
海辺に人の姿はなくシーンと静まり返っており、波も殆どない静かな海でした。誰もいない青く透き通った海を眺めていると、寂しい夏の終わりを感じます。
長楽寺は大島小学校のすぐ隣にありました。
長楽寺を管理しているのは飯盛寺のご住職。小浜市からわざわざ出向いていただいたと思うと感謝の気持ちでいっぱいになります。
扉が開け放たれた瞬間に、大きくて立派な定朝様の阿弥陀如来さまが目に飛び込んで来ました!!
「わぁ…立派な阿弥陀さまですね」 と、思わず言葉を漏らして合掌。
「そうでしょう?こんなに大きな阿弥陀さまはこの辺ではめずらしいと思いますよ」と、ご住職がおしゃっていました。
定朝様式にならって造られたと伝わる阿弥陀如来坐像
■阿弥陀如来坐像
国指定重要文化財 / 像高215、7cm / 平安時代
長楽寺の阿弥陀さまは、大島半島最古の仏さまだそうです。定朝様式にならって造られたというこの阿弥陀さまは、宇治平等院の像に最も近いといわれているそうです。
光背を見てみるとこれは雲中供養菩薩さまでしょうか?九体の飛天がいらっしゃいます。この飛天もまた、平等院を想わせます…
そして、阿弥陀さまの左隣に多聞天さまがいらっしゃいました。全体の動きが少なく、穏やかな忿怒相で静かに佇んで居られます。元は長楽寺の山門にいらっしゃったそうです。
かつて長楽寺の山門に祀られていた多聞天立像
■多聞天立像
国指定重要文化財 / 像高167、3cm / 平安時代
最後に、堂内に置いてあった“わかさ大飯の文化財”という本を購入!
古い本だから半額でいいよ!?と言うご住職のお言葉に甘えて、ありがたく譲っていただきました♪
《長楽寺アクセス》
住所:福井県大飯群おおい町大島60-6
拝観料:500円
※拝観予約の問い合わせ:飯盛寺0770-52-6692)